EQUIPMENT QUEST VOL.30
日本全国に潜伏している〝好きモノ〞たちにフォーカスした本企画。彼らはほんの少しの手がかりから狙った部隊や個人を再現してしまう能力を持つ。今回は2006 年前後のデルタフォース。K9軍用犬を連れたハンドラーを紹介。
K9 軍用犬を連れた2006 年のデルタフォース ハンドラー隊員をイメージ
今回のEquipment Quest では2006年前後のデルタフォース隊員をイメージした装備一式を揃えたコレクターが登場。なんとK9 軍用犬を連れたハンドラー隊員だ。軍用犬とは軍務のために訓練された犬で、人間より優れた嗅覚、聴覚を用いて、警備、捜索、爆発物探知の役割を担っていて、アメリカ軍ではK9 と呼ばれ、各地の紛争でも活躍している。軍用犬の歴史は古く、アメリカでは1775年のアメリカ独立戦争で伝令犬としての運用記録があり、その後、第一次世界大戦を経て、第二次世界大戦で本格運用が始まった。軍用犬となる犬はトレーナーと93 日間に及ぶ訓練プログラムを経て、スキルを強化し、その後、現実世界のシナリオでチームとともに訓練をこなす。特殊軍用犬に採用される犬は最もストレスの多い状況でも冷静さを保ち対応できるように特別に訓練されている。また軍用犬にはハンドラーと呼ばれる人間のパートナーが必ず付くのが特徴だ。今回のコレクターは2006 年のデルタフォース隊員をイメージして装備を収集、比較的被服の自由度の高いデルタだが、ACU 柄のBDU を着用しているのがまず目に付くだろう。メインアームは、アメリカ軍がH&K 社に開発を依頼したことで誕生したHK416D を使用。この年代のデルタフォースの活動としては、アフガニスタンでのアルカイダ掃討作戦やイラク戦争、ISIL の掃討作戦などが挙げられ、K9 ももちろん現地で活躍していた。
PEACE COMBAT VOL.57より抜粋