MILITARY VEHICLE HUNTING

MILITARY VEHICLE HUNTING  デューク廣井のミリタリーヴィークルハンティング

車両名:AM General M1151エンハンスド アーマメント キャリア

第37回目のMVはHMMWV!ハンヴィーと発音します。ハイ・モビリティ・マルチパーパス・ホイールド・ヴィークルの略称で高機動多用途装輪車の意味です。1969年米陸軍は軽トラック(CUCV)とジープの機能を併せ持つ新しいコンセプトの多用途軽火器運搬偵察車を要望し、これを承けたFMCコーポレーションが1970年試作車12輌を提供しました。1977年にはランボルギーニが陸軍の要望仕様を満たすチーターモデルを開発、1979年には数々のテストの結果を踏まえて米陸軍は、HMMWVの最終仕様を起草したのです。これは1/4トンから3/4トンの範囲のすべての戦術車輌、すなわちM151マット、M561ガマゴート、CUCVに置き換わるものとすると云う事でした。この軽戦術車輌は、不整地走行性と大きなペイロードを持った搭載力、近接及び間接射撃に対する生存性の向上が求められた仕様でした。そしてジープに比べて大きく、トレッドがはるかに広く、最低地上高は410㎜で、それまでのほとんどの多用途車輌の約2倍とし、60%勾配の登坂能力、40%の勾配を横断する事が出来るとしました。米陸軍の過酷な仕様要求に関心を示したのは、コンペ参加61社のうち、試作車を提出できたのは 3社のみでしたが、1979年アメリカンモーターズの子会社であるAMゼネラルが設計作業を開始し、1年も経たないうちに試作車がテストされました。クライスラー・ディフェンスとテレダイン・コンチネンタルも独自デザインを提案しましたが、1981年陸軍は AMゼネラルに対してさらに数台の試作車輌の開発契約を結び、一連のテストのために軍に納入しました。オリジナルのM998は、車輌重量 2400㎏、ペイロード1100㎏、3速オートマチック6.2L V8ディーゼルと6.3Lガソリン・エンジン、を搭載していました。砂漠や北極圏のオフロードを含む60万マイル以上の走行試験の結果AMゼネラルは、1983年に2334輌の初契約を獲得し、陸軍と海兵隊に55000輌のハンヴィーが納入される5年契約の最初のバッチとなったのです。1991年の湾岸戦争までに72000輌が米国及び諸外国に納入され、その後10年で10万輌が納入されたのです。ワシントン州フォート・ルイスの第9歩兵師団(第47歩兵連隊・第2大隊)は、自動車機動化師団としての新しい概念でHMMWVを採用するための実施部隊でした。ワシントン州ヤキマ・トレーニング・センターは、1985年から91年までMMWV の試験場だったのです。今回は開発秘話に終始しましたが、続きはハンヴィーがまた出た時にネ。実車ですが、オーナーはNMVA会員 町田進矢さん47歳、紆余曲折の後に入手したそうです。公道走行可能な程度の良い個体です。さて次回は?

a. トップにはオリジナルのガン・ターレットがありマウントにはM2ブローニングcal50 が据えられている

b. 浅水域を走行するためのエクゾーストパイプ、水深5 フィート(1.5m)を走破できるように電子機器も防水。ラジエーターも高く取り付けられている後部ハッチ上に目立つのは強力なエアコンディショナー

c. このエアコンディショナーはなんとオリジナルなんですって!純正エアコン付きってことですネ

d. ザ・軍用車なので至ってシンプルなコックピット キャビンも広くて無線機が超カッコイイ!でも隣が遠いネ

e. キャビン側から見るガン・ターレット

f. 後部キャビンはペイロード2,500ポンド(1,100 kg) を積載できるハイハャパシティ空間で使い勝手も良さそう

 

以上、PEACE COMBAT VOL.54からお届けしました。この企画37回目ということでこれまでの取材台数は、37台にのぼります。

折を見て、全部こちらで公開するので、ミリタリー車両好きな方は要チェックでお願いします!

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