2024年2月23日(金)に公開される映画
『コヴェナント/約束の救出』
こちらの作品を試写したので、あらすじや感想をお伝えします!
<ストーリー>
舞台は2018 年、アフガニスタン。
タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いる米軍のジョン・キンリー曹長は、アフガン人通訳として非常に優秀だが簡単には人の指図を受けないアーメッドを雇う。通訳には報酬としてアメリカへの移住ビザが約束されていた。
(写真左:アーメッド 写真右:ジョン)
米軍部隊は爆発物製造工場を突き止めるが、タリバンの司令官に大量の兵を送り込まれ、ジョンとアーメッド以外は全員殺される。ジョンも腕と足に銃弾を受け瀕死の状態となるが、身を潜めていたアーメッドに救出される。
アーメッドはジョンを運びながら、ひたすら山の中を 100 キロ進み続け、遂に米軍の偵察隊に遭遇する。
7 週間後、回復したジョンは妻子の待つアメリカへ帰るが、アーメッドと家族の渡米が叶わないばかりか、タリバンに狙われ行方不明だと知って愕然とする。アーメッドを助けると決意したジョンは、自力でアフガニスタンへ戻り…
<感想>
2001年にアメリカで発生した同時多発テロ以降、アメリカはアフガニスタンに多くの兵を送り続けており、この映画でもアフガニスタンに送られたアメリカ兵「キンリー」が主人公の一人です。
そんなキンリーの部隊で通訳を務め、負傷したキンリーを母国アメリカに帰そうと山道をひたすら進んだのがもう一人の主人公「アーメッド」です。
二人は国籍も違えば、目的も異なります。ましてやアーメッドは家族のためにアメリカの移住ビザが欲しいために、通訳になった男です。
そんな男がなぜ一人のアメリカ兵を助けるために身を危険にしながらも歩き回ったのか…。
この作品は全てがフィクションではありません。アメリカ兵がアフガニスタンに派遣されて命を落とすことも、アフガニスタン国民が常に身の危険があることも実際に起きていたことです。
その点を考えながら作品を観ると、より今作に込められるメッセージが伝わってきます。
この作品は三段階になっており、ミッション→逃亡→救出という3つの展開があり、逃亡から救出という流れが一番息をのむシーンが多々あります。
私たちが住む日本は第二次世界大戦終戦後、平和な世が続いています。しかし世界ではこのような銃撃が繰り広げられている地域もあり、決して平和な世界ではありません。
実際にアフガニスタンが政権崩壊したのもここ2〜3年のことです。
ガイリッチー監督が取り組みたかった戦争映画。監督らしいリズミカルなテンポは今回そこまで感じず、一つ一つのシーンに重みがあるように感じました。
言葉で伝えるのが難しいほど、いろんなことを考えさせられる映画です。
ぜひ直接観て感じて欲しいです。
実際に米国海兵隊員だった2人が監修を務めていることもあり、ミリタリー要素が強い作品です。
ミリタリーにご興味がある方、サバゲーを行なっている方は装備や銃にも注目して観てください。
<詳細情報>
監督・脚本・製作:ガイ・リッチー
出演:ジェイク・ギレンホール、ダール・サリム、アントニー・スター、アレクサンダー・ルドウィグ、ボビー・スコフィールド、エミリー・ビーチャム、ジョニー・リー・ミラー
2022年/アメリカ/英語/123分/カラー/スコープ/原題:GUY RITCHIE’S THE COVENANT/字幕翻訳:松崎広幸
© 2022 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
公式サイト:grtc-movie.jp
2月23日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー